本装置は、痛覚刺激反応を評価するためにカリフォルニア大学サンディエゴ校の麻酔科にて開発された装置であり、ガラスプレート上に置かれたプレキシグラス製のアニマルケージに動物を入れガラスの下部から熱刺激を与え ます。ガラスプレートの表面温度は本体に内蔵されたヒーティングシステムにより30±0.1℃又は25±0.1℃のいづれかに維持されます。本装置は従来 販売されてきたものに比べていくつかの利点を有しております。
特長
- 3-6匹までのラット又はマウスを効率よく計測することができます。
- 動物が足を引っ込めると熱刺激は自動的にストップします。動物の動きと潜時とを決定する確実な感度を有するフォトトランジスタが3個配置されています。
- ガラスの表面温度は本体に内蔵された熱電対温度制御による空気循環方式で、室温の変化によるガラスプレート表面温度の変化が無く、信頼性の高いデータ(ベースラインが安定)が得られます。ガラスプレートの表面温度は30±0.1℃又は25±0.1℃に維持され、フロントパネルにデジタル表示されます。
- 熱刺激部には角度のついたミラーが取り付けられており、ターゲットの位置確認が容易です。
- 熱刺激部はボールベアリング装備の確実なメカニズムで前後左右に容易に移動させることができます。
- 組織の損傷を防ぐためにカットオフタイムは20.5秒に設定されています。
- 熱刺激強度は高精度定電流電源で制御され、外部デジタル電流計でモニターされます。
仕様
ガラスプレート温度設定 | 30±0.1℃又は25±0.1℃ |
温度表示 | LED表示 3桁 0.1℃単位 |
ガラスプレート寸法 | ラット用:W753 × D308 (mm) 厚さ 3mm マウス用:W753 × D308 (mm) 厚さ 2.35mm |
時間計測 | 表示:LCD 最大20.5秒 0.1秒単位 |
アニマルケージ寸法 | ラット:約W90 × D220 × H250mm (1匹あたり) |
本体外形寸法 | W992 × D330 × H405mm |
重 量 | 約 45㎏ |
外観及び仕様は改良のため予告なしに変更する場合がありますのでご了承願います。
標準構成
- 本 体 – 1
- ラット用バルブモジュール – 1
- ラット用ケージ – 2連×3
- デジタル電流計 – 1
オプション
- マウス用バルブモジュール
- マウス用ケージ