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アルゼット浸透圧ポンプとは
アルゼット浸透圧ポンプは、マウス、ラットおよびその他の実験動物を用いた研究用の、小型の埋め込み可能なポンプです。 アルゼット浸透圧ポンプを用いると、薬物、ホルモンその他の溶液を1日から6週間の間、外部からのシリンジポンプの接続や、 繰り返しの注入操作をすることなく、決められた流量で持続的に注入することができます。このポンプを使用することで、 夜間や休日にも繰り返し必要だった投与作業から研究者は解放されるでしょう。
アルゼット浸透圧ポンプは、組織および血中における試験化合物のレベルを高度にコントロールする機能を研究者に 提供する薬品開発ツールです。アルゼット浸透圧ポンプは連続注入の期間、試験化合物のレベルを(たとえそれが半減期の短いものであっても)予測される レベルに保ちます。アルゼット浸透圧ポンプは化合物が完全にそして再現性を持って効果を表すのに充分な期間、血中および組織中の化合物濃度を確実に保ちます。
アルゼット浸透圧ポンプは、皮下または腹腔内に埋め込むことで全身投与に用いることができます。また、静脈、脳内、 または動脈など、カテーテルにより接続することもできます。アルゼット浸透圧ポンプはその他、薬物や試験薬剤の効果を特定の組織や器官にとどめたい場合に、 カテーテルを用いで局所デリバリーに使用することもできます。このポンプは脊髄、脾臓、肝臓、臓器または組織移植、けがの治療等を含む広範囲の部位に対する 局所デリバリーに使用されてきた実績があります。
アルゼット浸透圧ポンプは、ペプタイド、成長因子、サイトカイン、化学療法薬品、麻薬、ホルモン、ステロイドそして抗体など、 広範囲な実験溶液のコントロールドデリバリーの効果に関する非常に多くの研究に使用されています。アルゼット浸透圧ポンプのユニークな構造によって、 どんな分子構造の化合物でも物理的そして化学的特性に左右されずに、コントロールされた流量で投与されます。アルゼット浸透圧ポンプを使用した研究でこれまでに 発表された文献抄録が用意されています。ご希望の方は当社までお申し付け下さい。
※アルゼット浸透圧ポンプは実験動物用です。食肉用動物、ヒトには使用できません。
アルゼット浸透圧ポンプの原理および構造
アルゼット浸透圧ポンプは、ポンプ内の浸透圧層と、ポンプが埋め込まれた組織環境の浸透圧の差によって動作します。 浸透圧層の高い浸透性のため、ポンプの表面を形成する半透膜を通してポンプ内への水の流入が生じます。この水の流入がフレキシブルなリザーバーを圧縮し、 ポンプからテスト溶液を予め決められた流量で押し出します。
アルゼット浸透圧ポンプの流量はポンプの外壁膜の浸透性によって調節されます。そのため、ポンプの デリバリープロファイルは排出する薬物とは無関係です。イオン化した薬物、高分子化合物等を含む様々な分子配列の薬物もいろんな種類の適合する溶媒に溶かすことで、 コントロールされた流量で連続的に排出させることができます。アルゼット浸透圧ポンプのデリバリーレートはコンパウンドの分子量または物理的かつ化学的特性には 左右されません。
アルゼット浸透圧ポンプの流量は工場にて固定されています。アルゼット浸透圧ポンプは0.11µl/hから10µl/hの流量、 1日から6週間までの投与期間の12種類のモデルの中からお選びいただけます。流量が固定されているため、異なる投薬率でご使用になる場合には、ポンプの リザーバーに詰める薬剤の溶液中の濃度を変えることで調節することができます。
アルゼット浸透圧ポンプの詳しい技術的説明は下記の文献をご覧下さい。コピーの必要な方は当社までご請求下さい。
人間に比べて小型の実験動物においては、薬品の大半は非常に早く代謝されます。そして一定流量での持続注入は従来の、服薬による投与に比べて いくつかの利点があります。
in vivoでの新しい化合物のテストにおいて、短い時間での代謝は間違った薬効評価の原因となりかねません。ラットやマウスは人間に比べて、 短時間で試験化合物を代謝します。投与の後、血中濃度は急速にピークにかけ昇り、そして化合物が代謝されるまで急速に減少していきます。 一回の投与に続く血中濃度の増減動作の期間は数時間で終了します。それゆえに、生物学的効果がないのか、多少はあるのかはっきりしないといったことが起こり得る 可能性があります。
- もし投与による効果が現れない場合、化合物が働いていないのか、それとも単純にその効果を引き出すために適切な濃度や、 充分な期間を満足しないためなのかの判断がつきません。
- 代謝の率および投与頻度によっては、投与では血中や組織中に薬物のない期間が生じます。長期間の化合物投与におけるこのような極端な変動は、 薬物の作用を的確に見出す妨げにもなります。
このような実験から得られたデータは、化合物の効果を引き出すための投与量や、薬効の種類を見誤らせる可能性があります。 さらに、繰り返しの投与は動物にストレスを与え、実験中の動物の維持は大変です。
アルゼット浸透圧ポンプは、組織および血中における試験薬剤のレベルを高度にコントロールする機能を、研究者に提供する薬品開発ツールです。 連続注入の期間、アルゼット浸透圧ポンプは実験の期間中、決められた一定のパターンで薬物濃度を保ちます。 アルゼット浸透圧ポンプは化合物が完全にそして再現性を持って効果を表すのに充分な期間、血中および組織中の薬剤濃度を確実に保ちます。 アルゼット浸透圧ポンプでプロテイン、ペプタイドおよびその他の早く代謝される薬剤を含む様々な薬剤を使用した文献が多数発表されています。 文献および文献リストをご希望の方は当社までお申し付け下さい。
流量と持続時間
様々な研究目的に合わせるため、アルゼット浸透圧ポンプは各種のサイズ、流量、持続期間の中からお選びいただけます。 下図に示すように、サイズ(リザーバー用量:100µl、200µl、2ml)、0.11µl/hから10µl/hの流量、 1日から6週間までの投与期間の異なる合計12種類のモデルが用意されています。
これらの異なるサイズは一般的な実験動物の皮下や腹腔内埋め込みの限界を表しています。 100µlと200µlのモデルはマウスおよびラット用です。2mlのモデルはラットおよびそれより大きな動物に最適です。 詳しい資料の請求は当社までお願いします。
正確な吐出レートとリザーバー容量、正確な薬物デリバリーを保証するため、 アルゼット浸透圧ポンプの全てのロットがDURECT社においてテストされています。これらのデータは全てのアルゼット浸透圧ポンプに添付されています。 上記はアルゼット浸透圧ポンプの吐出レートの一例です。
それぞれのモデルの流量は固定されているため、投与量はポンプに詰める溶液の濃度を変えることで調節することができます。 動物のサイズが大きければ、より高い流量を得るために複数のポンプを使用することもできます。より長い期間のデリバリーのために、 ポンプを継続して埋め込むことも可能です。
構造 / 仕様 / ポンプの動作 / 注射・注入
アルゼット浸透圧ポンプ使用方法
- 浸透圧ポンプの選択 *
- 試験溶液の公式化 *
- プロテイン及びペプチド *
- 無菌 溶液及びポンプ *
- 充填 *
- カテーテルの使用 *
- チェックリスト *
- 移植 *
- 検証 *
- In Vitro Use *
- ネオネイタルへの使用 *
- MRI及びNMRでの使用 *
- 免疫不全マウス *
- 技術的な秘訣 *
ブレインインフュジョンキット(BIK)
その他
文献集
- Biotechnology/Protein & Peptide Delivery *
- Cancer Research *
- Endocrinology *
- Immunology *
- Neuroscience *
- Pharmacology *
- Physiology *
- Toxicology/Teratology *
- Other Applications *
- Agents Administered *
- Route of Agent Administration *
*マークのあるリンクは、Durect社のWeb(英語)へリンクしています。
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