マウス・ラット用 無加温型非観血式血圧計 MK-2000ST

Introducing the first and only Non-Preheating, Non-Invasive Blood Pressure Monitor for Mice and Rats

性能と常識への挑戦

従来、ラットやマウス等の小動物の血圧を測定する為には、加温装置を使用して動物を暖めておく必要がありました。動物を暖めると、熱によるストレスがかかってしまいますが、暖めなければ測定できない為、加温による動物へのストレスは無視されてきました。
しかし、MK-2000STは独自のテクノロジーにより、室温が23℃以上あれば自然の状態(無加温)のままで測定を行うことができます。
動物に対して、熱ストレスを与えることがない為、動物にも優しく、基礎血圧を測定するのにも、薬物の影響を調べる際にもより自然な状態での血圧を求めることが可能です。

コンパクトさと使いやすさの両立

サイズは非常にコンパクトで、場所を取りません。また、プリンタは本体に内蔵されておりますので、スタンドアローンでの稼働が可能です。
1匹の動物に対して尾動脈圧の経時変化をモニタすることもでき、従来の非観血式血圧計の概念を覆す画期的な装置です。操作は至って簡単で、動物を測定台にセットした後はボタンを押すだけの全自動測定が行えます。

主な特徴

  • テールカフ方式の為、特別な手技や動物への手術は必要ありません。
  • 光電脈波法により検出された尾動脈の脈波の振幅をコンピュータがとらえ、そのピークをディスプレイ上にプロットしていきます。縦軸に脈波の振幅、横軸にカフ圧が表示されます。この方式を採用することにより、画面上でノイズと信号の識別が容易となり、より信頼性の高い血圧測定を行なうことができます。
  • 2種類のモードを選択して測定できます。
    MODE1 HR SBP
    MODE2 HR SBP MBP (DBP)

    注:HR(脈拍数)、SBP(収縮期血圧)、MBP(平均血圧)、DBP(拡張期血圧、計算値)

  • スタートスイッチを押すと大まかなSBPを求めて約30mmHg/secで加圧していきます。その後数mmHg/secで減圧してSBPを求めます。MODE2では更にカフ圧を間欠的に降下させ、脈波の最大振幅点(MBP)を求めます。DBPはSBPおよびMBPから求めた計算値です。
    計算式:(3MBP-SBP)÷2
  • 連続測定機能・・・・・最高10回まで連続して自動測定を行なうことができます。
  • 高速印字機能・・・・・高速で音の静かなサーマルプリンタを採用しました。平均値(AV)やSD値を含めた全てのデータが約1秒間で印字されます。又、実験者の判断により測定データの削除を行なうこともできます。
  • これまで測定が困難であったC57BL6のような有色マウスやネオネイタル・マウス(1.4g)、ハムスター(麻酔下)及びモルモット(覚醒時)、マーモセット等でも測定できます。
  • 手術中の動物の血圧もモニタできます。(ショック状態の動物でも測定が可能です。)
  • マルチチャンネルはもう不要です。アニマルホルダを複数用意しておけば次から次と測定できます。
  • モニタ機能・・・・・設定された測定間隔(1~99min)と測定回数に応じて、一匹の実験動物の尾動脈圧を経時的に測定し、データの印字及びパソコンへの転送までの一連の作業を全自動で行う機能が備わっています。
  • タイムスタンプ機能・・・・・データ印字の際に計測時刻も印字されます。
  • 画面コピー機能・・・・・PrtScreenキーを使用することにより画面のハードコピーを行うことができます。
  • RS-232Cインターフェースが標準装備されており、パーソナルコンピュータにデータを転送することができます。標準付属のデータ受信ソフト(DCS-2000ST Windows版)を使用することにより、得られたデータをエクセル等の表計算ソフトでCSVファイルとして保存することができます。

Correlation between simultaneously recorded blood pressures (BP) from carotid catheter and BP measured with the Model MK-2000 in mice. Good correlation was seen in a wide range of BP, which was induced by i.v. infusions of pressor or depressor agents.

mousedat

The data was offered courtesy of Prof. Tomoyuki Kuwaki, Ph.D., Department of Physiology, Graduate School of Medical & Dental Science, Kagoshima University

正確な測定

disp_mk2000

測定中、脈の波形がディスプレイにリアルタイムで表示されますので、動物の状態を把握し、正確に測定ができているか確認することが可能です。

無加温測定

動物への加温は不要です。
動物に対してのダメージが無いのでネオネイタル(新生仔)老齢動物病態モデル動物等でも安全に測定することが可能です。
今まで計測が難しかったC57BL6マウスでも測定ができます。
ラット・マウスだけでなく、ハムスター(麻酔下)やモルモット、マーモセット等でも測定が可能です。
*ハムスター、モルモットは尾ではなく、脚で測定します。

Animal_MK2000

PCへデータ転送

付属品のデータ受信ソフトを使用すればPCへデータを転送することが可能です。データはCSV形式で保存されるので、EXCEL等の表計算ソフトで表示可能です。

仕様

本体

SBPパルス出現点のカフ圧
MBP減圧時におけるパルスの最大振幅点のカフ圧
DBP 計算値 (3MBP-SBP)/2
センサ部 LED, フォトトランジスタ
加圧範囲0 - 350mm Hg
記 録 紙感熱記録紙、58mm幅(TSP-10)
印字内容日付、時間、動物番号、体重
測定モード、測定間隔、測定回数
測定項目及び平均値とSD値、計測時刻
電  源100VAC 50/60Hz
外形寸法W210 × D310 × H210 mm
重  量約 8 kg

キーボード

キー33
外形寸法W145 × D120 × H20 mm
重  量約 0.4 kg

標準構成

  • 本体(プリンタ含む) – 1
  • キーボード – 1
  • ラット用測定台 – 1
  • アニマルホルダ(任意の1個選択) – 1
  • カフパルス・センサ(任意の1個選択) – 1
  • TSP-10 記録紙 (5巻入) – 1
  • APC-2000 アクセサリケース – 1
  • ダストカバー – 1

アニマルホルダ

  • Mouse Holder (3S) – 5-10g
  • Mouse Holder (SS) – 10-20g
  • Mouse Holder (S) – 20-30g
  • Mouse Holder (M) – 30-40g
  • Mouse Holder (L) – 40-50g
  • Rat Holder (3S) – 50-70g
  • Rat Holder (SS) – 70-90g
  • Rat Holder (S) – 90-150g
  • Rat Holder (SM) – 150-210g
  • Rat Holder (M) – 210-270g
  • Rat Holder (ML) – 270-350g
  • Rat Holder (L) – 350-500g
  • Rat Holder (LL) – 500-800g
  • Rat Holder (3L) – 800g-1000g

カフパルスセンサ

  • Neo24NH – 1.4 – 2g
  • Neo32NH – 2 – 5g
  • Neo40NH – 5 – 10g
  • Mouse NH – 20-50g
  • Small Mouse NH – Mouse 10-20g
  • C57 Mouse NH – C57BL6 Mouse
  • Hamster (S) NH – Approx.  60-80g
  • Hamster (M) NH – Approx.  80-120g
  • Hamster (L) NH – Approx.120-160g
  • Rat (S)NH – 90-210g
  • Rat (M)NH – 210-350g
  • Rat (ML)NH – 350-500g
  • Rat (L)NH – 500-800g

特別仕様のアニマルホルダも製作致します。

Holder


外観及び仕様は改良のため予告なしに変更する場合がありますのでご了承願います。

REFERENCES

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