本装置は、ラットやマウス等の小動物の足裏での触覚を評価する装置です。
体感的な刺激方法(Von Frey等の機械的刺激)は動物を使った実験系において、薬物や神経病あるいは実験による損傷などを原因とする触覚過敏もしくは減退を診断する有効な臨床的方法として長い間使われてきました。
本装置は動物の足裏面へプラスティックフィラメントを設定された力の増加率で押し上げ、動物が足を引っ込める反応を示すまでの時間を計測するものです。
本装置は 1) 可動式触覚刺激ユニット 2) メッシュフレーム 3) アニマルチャンバ×3台 4) マイクロプロセッサ制御のコントロールユニット で構成されています。
コントロールユニットには、グラフィックLCDディスプレイ(タッチパネル式)、USBポートが装備され、データ収集用メモリ、コンピュータへの出力(付属専用ソフトウェア)、USBメモリキーが用意されています。
ラット、マウスなどの小型の実験動物をチャンバーのメッシュ上に置き、チャンバーに順化して探索行動が停止した後、刺激ユニット付属のミラーで見ながら足裏のターゲットエリアの直下にフィラメントがくるように刺激ユニットを置きます。刺激ユニットのハンドルの両側(左手用、右手用)にあるスタートキーのいずれかを押すと
- 特殊設計のアクチュエータでストレートフィラメントが上昇します。
- 足裏まで達したフィラメントは触覚閾に達するまで上方向に力を作用し始めます。
- 力は予め設定した率で増大し、動物が足を除けたときまたはプリセットされた最大値に達したときに停止します。
仕様
刺激方式 | 0.5φフィラメント(金属) |
加力範囲 | プリセット 0.1-100.0g |
増 加 率 | プリセット 1-50秒 |
計 測 値 | LATENCY TIME LCDに表示 0.1秒単位 |
スタート | 刺激ユニットのスタートキー |
ストップ | 動物の反応、プリセット値での自動停止 |
電源・消費電力 | 100~240VAC 最大30W |
外形寸法 | プラットフォーム : W900×D385×H255mm コントロールユニット: W310×D250×H120mm 触覚刺激ユニット : W190×D190×H190mm |
重 量 | 10.2㎏ |
標準構成
- 本 体 – 1
- 刺激ユニット – 1
- プラットフォーム – 1
- メッシュフレーム – 1
- アニマルチャンバー(仕切板使用時、マウス最大4匹) – 3
- フィラメントセット – 1
- 接続ケーブル – 1
- 受信用ソフトウエア(Windows版) – 1
- USBメモリキー – 1