Ugo Basile社は、1957年の N.W Dunham と T.S Miya の論文を基に、1960年代に初の産業用ロータロッドを開発しました。Ugo Basile社で発案したこの商品名はすぐさま広まり、今日では多くの研究者がこの機械をRota-Rodと認識しています。Rota-Rodは、協調運動で薬品の有効性や副作用の可能性を調査する為の基準試験を行う装置です。
47650 Rota-Rod NG (Next Generation)は旧製品の進化版で、行動学、薬理学研究の発展とともに、Ugo Basile社の長年にわたる製品開発の成果が現れた製品です。
47650 Rota-Rod NGでは旧製品の標準的な機能に加え、動作音の劇的な改善と、操作(実験設定とデータ管理)の簡素化を実現しました。
主な特徴
速度:3-80 RPM で調節可能。 1RPM 刻み。
モード:一定、ランプ(加速)、マルチステップランプ(New!)
回転方向:前方、後方、ロッキング(前後回転を指定の回数で繰り返す)
動作音:ほぼ無音で、全く気になりません。
コントローラ:4″ 3タッチスクリーンで実験設定、モニタリングが可能です。
ソフトウェアX-PAD:使いやすい新ソフトウェアで、実験のセットアップや結果の管理が可能です。
検出部:新開発の動物を囲むトリップボックスで、ステンレススチール製のため滅菌が簡単です。
装置
軸となる直径3cmのロッドはつかみやすい構造になっています。6枚のフランジで5.7cm幅の5レーンに分けているので、5匹のマウスを同時測定できます。
マウスがロッドからトリップボックスに落下すると、耐久時間が記録されます。落下高さは16cmです。
4″ 3タッチスクリーンには、各実験セクションの速度(RPM)が表示されます。
新開発のステンレススチール製のトリップボックスにより、動物がロッドから落ちた時に逃げるのを防ぎ、洗浄も簡単になりました。
新ソフトウェアX-PADも標準品に含まれています。
実験設定
新機能のX-PADソフトウェア(標準品に搭載)を使用することで、PC上で実験内容を簡単にまとめて、USBメモリを使用してロータロッドにアップロードできます。処置、手順、段階、実験動物や実験設定(速度、モード、回転数等)を素早く作成し、保存しておくことができます。
データ収集及び管理
計測したデータの基本情報は、タッチスクリーン上で確認できます。USBドライブを使用してPCにデータ転送すると、より詳細なデータを確認できます。
X-PADソフトウェアは、実験結果とオプション設定を結びつけてデータを自動で分類します。実験を行う前や、行った後に情報を追加することも可能です。データはツリー構造で表示され、ドラッグアンドドロップでレイアウトを変更できます。
オプション設定やデータはText、Excel、PDF形式で出力することができ、DropBox、OneDrive、GoogleDriveを使用し、クラウドに保存することもできます。
47850 コンビネーションパッケージ for Mouse & Rat
ラット、マウス両方を使用する方向けに、2つのロータロッドがセットになったコンビネーションパッケージ 47850も販売しております。
接続部分
USB1 | 上段のUSB2.0ポートは装置とPC間でデータの送受信の際、またファームウェアのアップグレードの際に使用します。 |
USB2 | 下段のUSB2.0ポートにはUSBストレージキーが接続されています。 ※こちらは抜かないで下さい。 |
I/O | D-SUB25Pコネクタは、レーン状況や回転数、速度の記録のためのTTL出力に使用します。 |
COM | USB-B2.0を使用して、PCと接続します。(製造元のみ使用) |
ETH | イーサネットコネクタは製造元が遠隔診断を行う際に使用します。 |
製品情報・オプション
47650 MOUSE ROTA-ROD標準パッケージ
- 47650-320:トリップボックス
- 47650-302:取扱説明書(USBメモリ内)
- X-PAD:ソフトウェア(USBメモリ内)
- E-WP008:電源ケーブル
オプション
- 47850:コンビネーションパッケージ
47650(マウス用) and 47750(ラット用) Rota-Rod
仕様
消費電力 | 85-264VAC 50-60Hz 46Wmax |
外形寸法 | W46 x D28 x H33cm |
重量 | 11kg |
梱包時外形寸法 | W70 x D36 x H46cm |
梱包時重量 | 約16kg |
REFERENCES
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