本装置は、マウス用のロータロッドです。従来の等速回転機能(MODE A)に加えて、加速設定2種類(MODE B,C)、さらにプログラム設定機能(MODE D) を標準機能として有しています。
特長
- ロータの直径はφ30mmで、表面にはローレット加工を施してあります。
- 設定はコントローラのキーボードを使用して行います。設定値は本体のLCD上に表示されます。
- MODE Aでは回転速度を1~40rpmの範囲で1rpm毎に設定できます。
- 動物がロータから落下するとフォトビームにより検知され、カウントが停止し、持久時間がLCD上に表示されます。
- 糞尿受けとしてトレイが各チャンネルに用意されていますのでクリーニングも簡単に行えます。
- 落下検出部分は本体より取り外せるようになり、清掃しやすくなりました。
- RS-232Cインターフェースが標準装備されていますのでデータをパーソナルコンピュータに転送することもできます。 標準構成に添付されるWindows版データ受信ソフトを使用して、得られたデータをエクセル等の表計算ソフトで読み取り可能な ファイルとして格納することができます。
- オプションでドットプリンタまたはサーマルプリンタを使用可能です。
プリンタを使用した際には動物の落下と同時に、そのレーンの結果がプリンタに印字されます。
仕様
走路数 | 5 |
回転軸径 | φ30mm |
フランジ間隔 | 57mm |
ロータ上端から 着地面までの高さ | 135mm |
ロータ材質 | 塩化ビニル(ローレット加工) |
RS232C出力 | 通信速度 : 9600 bps コネクタ : D-sub 9pin オス型 |
プリンタ出力 | D-sub 25pin オス型 |
外形寸法 | W530 ×D350 × H365mm (突起部を除く) |
重 量 | 約 10kg |
電 源 | 85~130 VAC |
表示:LCD | 20文字 × 2行 |
プリンタ(オプション)
- ドットプリンタ
- サーマルプリンタ
標準構成
- 本体(MK-610A) – 1
- フン尿受 – 5
- データ受信ソフト(Windows版) – 1
- USB-シリアルケーブル – 1
- RS-232Cケーブル (9Pin-9Pin) – 1
MODE A 仕様
MODE Aは等速回転機能です。
各レーン個別に計測を開始、終了します。
動物が落下するか、cutoff timeに達すると時間計測を停止します。
設定項目
- 実験番号
任意設定、数字10桁まで - 回転速度
1~40rpm(1rpm毎) - cutoff time
~999秒(1秒毎)
その他
- LCD表示
各レーンの経過時間(秒単位)、および回転速度 - データ転送内容(プリンタ印字内容)
実験日、MODE、実験番号、回転速度、cutoff time、各レーンの計測開始時刻・終了時刻、ロッド上での滞在時間
MODE B 仕様
MODE Bは加速回転機能Iです。
到達回転速度および加速時間をきめられたパターンから選択します。
(到達回転速度は15種類、加速時間は5種類用意されており、合計75パターンあります。)
ロッドが停止した状態から、各レーン一斉に時間計測および加速を開始します。
動物が落下するとそのレーンの時間計測を停止します。
到達回転速度に達した場合、その回転速度で回り続けます。
計測対象全てのレーンの動物が落下すると、測定を停止して回転も止まります。
設定項目
- 実験番号
任意設定、数字10桁まで - 回転速度
10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45, 50, 55, 60, 65, 70, 75, 80rpmのいずれか - 加速時間
60, 120, 180, 240, 300秒のいずれか
その他
- LCD表示
各レーンの経過時間(秒単位)、動作モード - データ転送内容(プリンタ印字内容)
実験日、MODE、実験番号、到達回転速度、加速時間、各レーンの計測開始時刻・終了時刻、ロッド上での滞在時間、落下時の回転速度
動作例
到達回転速度40rpm、加速時間60秒を選択した場合、ロッドが停止した状態から回転を開始して、 60秒後に40rpmになるよう加速していきます。
40rpmに達すると40rpmで回転し続けます。
この場合回転速度は、15秒経過時には10rpmに、30秒経過時には20rpmになっています。
MODE C 仕様
MODE Cは加速回転機能IIです。
到達回転速度および加速時間をきめられたパターンから選択します。
(到達回転速度は9種類、加速時間は5種類用意されており、合計45パターンあります。)
到達回転速度の10分の1の回転速度で回っている状態から、各レーン一斉に時間計測および加速を開始します。
動物が落下するとそのレーンの時間計測を停止します。
到達回転速度に達した場合、その回転速度でまわり続けます。
計測対象全てのレーンの動物が落下すると、測定を停止して回転も止まります。
設定項目
- 実験番号
任意設定、数字10桁まで - 回転速度
10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45, 50rpmのいずれか - 加速時間
60, 120, 180, 240, 300秒のいずれか
その他
- LCD表示
各レーンの経過時間(秒単位)、動作モード - データ転送内容(プリンタ印字内容)
実験日、MODE、実験番号、到達回転速度、加速時間、各レーンの計測開始時刻・終了時刻、ロッド上での滞在時間、落下時の回転速度
動作例
到達回転速度40rpm、加速時間60秒を選択した場合、4rpmで回転している状態から時間計測および加速を 開始して、60秒後に40rpmになるよう加速していきます。
40rpmに達すると40rpmで回転し続けます。
この場合回転速度は、15秒経過時には13rpmに、30秒経過時には22rpmになっています。
MODE B と MODE C の相違点
MODE B と MODE C の相違点は以下の通りです。
MODE B
- 測定開始時の回転速度
0(停止状態) - パターン
75種類
MODE C
- 測定開始時の回転速度
到達回転速度の10分の1 - パターン
45種類
MODE D 仕様
MODE Dはプログラム設定機能です。
最大6STEPまで、回転速度と回転時間を設定しておいてその通りに実行できます。
停止状態から各レーン一斉に時間計測および回転を開始します。
動物が落下するとそのレーンの時間計測を停止します。計測対象全てのレーンの動物が落下するか、プログラム設定を実行し終えると、測定を停止して回転も止まります。
設定項目
- 実験番号
任意設定、数字10桁まで - 設定STEP数
最大6まで - 回転速度
各STEPとも1~60rpm(1rpm毎) - 加速度
1(Fast) ~ 5(Slow)のいずれか - 実行時間
各STEPとも1~3600秒
(ただし、各STEPの合計は3600秒まで)
その他
- LCD表示
各レーンの経過時間(秒単位)、動作モード - データ転送内容(プリンタ印字内容)
実験日、MODE、実験番号、到達回転速度、加速時間、各レーンの計測開始時刻・終了時刻、ロッド上での滞在時間、落下時の回転速度
動作例
到達回転速度40rpm、加速時間60秒を選択した場合、4rpmで回転している状態から時間計測および加速を 開始して、60秒後に40rpmになるよう加速していきます。
40rpmに達すると40rpmで回転し続けます。
この場合回転速度は、15秒経過時には13rpmに、30秒経過時には22rpmになっています。
REFERENCES